1.巻頭言
「遺伝が分からない」という生徒が多い。理解できれば遺伝ほど楽しく学べる単元はないと思う。
私の学習では、はじめからメンデルの法則には入らない。
自己診断のプリントで遺伝に親しみ、調査のプリントで遺伝と遊ぶ。遺伝に興味をもったところで、読みもので初めて遺伝の仕組みを考えさせる。何となく遺伝が分かったところで講義に入る。生徒は水を得た魚のごとく、メンデルの法則にむしゃぶり付く。遺伝子記号の自己診断でメンデルの法則を再確認し、その後に事後テストで自己評価する。
例題はできるだけヒトを用い、黒目の遺伝や二重の遺伝を中心に取り上げた。ハエやマメの遺伝だけよりはずっと生徒の反応は良くなった。「遺伝は難しいが楽しかった」これが多くの生徒の感想だった。
第4章 生命の連続性
1 | 遺伝 | 自己診断 | P1 |
2 | ヒトの遺伝 | 調査 | P4 |
3 | 遺伝の基本法則 その1 | 読みもの | P7 |
4 | 単性雑種の遺伝 | 講義 | P10 |
5 | メンデルの法則と遺伝子記号 | 自己診断 | P12 |
6 | 単性雑種の遺伝 | 事後テスト | P15 |
7 | 遺伝の基本法則 その2 | 読みもの | P17 |
8 | 両性雑種の遺伝 | 講義 | P19 |
9 | 両性雑種の遺伝 | 事後テスト | P23 |
10 | 血液型の遺伝 | 講義 | P25 |
11 | 色盲の遺伝 | 講義 | P26 |
12 | 血液型と色盲の遺伝 | 事後テスト | P28 |
13 | いろいろな遺伝 | 講義 | P30 |
14 | いろいろな遺伝 | 事後テスト | P33 |
15 | 連鎖と交さ | 講義 | P35 |
16 | 連鎖と交さ | 事後テスト | P39 |